本日は両親の結婚記念日。
おめでとう!
農家で仕事も一緒。
家にいても仕事をしていても、いつもきっと頭の片隅で同じことを考えて過ごしてきたのかなと思う。
同じ時を過ごして同じ目標を持って、悩むこと、泣くこと、笑うこと・・・全部一緒だったのかなと思う。
小さいころから「自分で考えること」「自分で選ぶこと」、私たちの思いをいつも優先して応援してくれた両親は、私たちにレールを引いたことは一度もない。
手を引いてくれるのは大体悪いことをしたり、道を誤りそうになったとき。
そんな両親に育てられた3姉妹。
その長女の私が農業を選んだのはだれのためでもない。
自分がやりたいと思ったから。
昔からよく両親が農業の話をまじめに話し合っているのを、リビングのテーブルの隣の椅子で聞いていたから。
農学部でのある講義を受講しながら目の前にすごくはっきりと大きな夢が広がったのは、小さい頃のあのテーブルの隣の椅子で聞いていた両親の農業に対する思いの記憶があったから。
農学部を選んだ理由は全然違うし、違う夢もたくさん持ったけれど、自分で考えて自分で選んだら、いつの間にかこの道、この仕事。
でも当たり前な気がする。
子供の頃あんなにいきいきと楽しそうに話をしているのをすぐ隣で聞いていたのだから。
当たり前だけど、実際やったらそりゃ楽しいことばかりではない。
大変なことの方が多い。
でも、なんであんなにいきいき楽しそうだったかは、もう、私も知っている。
教え過ぎず、レールは引かず、でも、ここに導いてくれた、両親。
ありがとう。
区切りはいろいろ考えるがめぐる。
あの講義を聴きながら描いていた夢は、一年一年また大きく変わってきているけれど、農業に携わることができて本当によかった。
もっともっと、いろいろ、たくさん・・・力をつけて、喜ばれるものの作れる農家になりたい。
両親の35年目の区切りにめぐったのはこんなことでした。